今回の施工は何と!ランボルギーニカウンタック、ムルシエラゴだったと思います。
カウンタックはドアが横空きだと比較的安くガルウイングだと高い部類になると聞きました。今回はガルウイングなんで記念に写真を撮りました^_^
言わずと知れたファイティングブルのエンブレムが印象的なメーカーです。豆知識ですが当時ランボルギーニ社は元々農機具メーカーで創業者が事業で軌道に乗って来たのでフェラーリを購入しに行った所門前払いをされ売ってもらえなかったと言うエピソードもあったと思います。因みにトラクターの会社はランボルギーニ.トラットリーチ社で現在もランボルギーニのトラクターは販売されて居ます。エンブレムも車と同じファイティングブル。日本でも正規輸入されて居て、コーンズで扱われていると思います。値段は2000万程度で、その世界では普通レベルかもです。当時から車も好きでトラクター会社の直前にはチューニングショップもやって居たと思います。拘りが強いせいかエンツォ.フェラーリに直談判しに行ったら門前払いさられ自らスーパーカーを作る決意をした説もあります。
ファイティングブルのエンブレムは牛が横を向きツノでえぐっているように描かれて居ますが、イタリアの跳ね馬フェラーリの馬の腹をえぐる様に作られて居て創業者の意図が垣間見ることが出来ますね。フェラーリとランボルギーニはライバル関係なのがよくわかりますね。この手の車は緊張する車です鈑金屋さんでも断る所も多いのでは無いでしょうか!リスクが高いですからね😅トラブルが起きれば数千万円の代償を払うケースもあるのでやりたがらないと思います。この手の高級スポーツカーを受け入れる鈑金屋さんも少しはあるでしょうけどバンパー一本塗りで30万位が相場だと思います。新車時に外装色オーダー何でカラーコードが無い車両もありますから😓
原色に何色入って何が使われているかデータが無いので分からないのです!その為調色に関しては経験と感で作り、にせていく必要があります。ここはプロの腕の見せ所ですが数百有る原色から選んで配合しては塗装板に試し吹きし薄いのか濃いのか、メタリックが粗いのか細かいのか等に徐々に近づけていく必要があります。入れすぎたり原色チョイスを間違えるとその時点で作った色は使えなくなるので材料の無駄になってしまいます。その辺の材料代と技術料などで高いのは仕方ありませんしこれほどの車の持ち主はお金持ちですからケチったりもしないケースがほとんどだと思います。住む世界が違い羨ましいですが車検で数百万する車ですから庶民は乗れませんよね😅ウチの会社は基本、値段は一律同じでやらせていただいています。軽自動車でもランボでも値段は買えません^_^いつも鈑金安いんだから値段上げたら?と言われますがお金持ってる人ばかりではありませんからね。そこは手間がかかるから一万円程度高く取る場合もありますが大体施工前の値段で出してしまいます。恐らくその辺の鈑金屋さんよりも安いと思いますよ!損しなければいい考えでやっているのであまりお金にはなりませんがお客様の喜ぶ顔を見れるとそれでいいとなってしまうんです。経営者としては向いていないのかも知れませんね。今回の施工場所はお客様のカーポートでの出張先ですからもっとリスクは高まります😓雨、風、埃の舞う野外での作業はプロでも嫌がる人もいるほどです。毎日塗装ブースで仕事をしている人などはやりずらい環境ですね。自分は昔から出張で対応して来た事もありそこまで苦手意識もありません。その日によって下地や塗装、マスキングまで環境によって変えているのでいい経験が出来る場合もありますし、新しい発見や小技なども身につく物です。自論ですけどこの業界高いお金を取っていい環境で仕事しているのに施工が適当な職人も少なく無いんですね!ユーザーからしたら仕上がりが一緒なら安い方に流れるのは普通だと思います。出来る事なら安く済ませたいですからね。安いからこの程度ですよって業者も居るので気をつけてくださいね。
プロが見れば何故こんな施工で納車してしまうのかと思う車も多く見かけます。職人の世界は上手い下手が問われる世界でもあります
板金塗装した車はプロなら簡単に見分けられ色違いや、塗装ムラなど走っている車でもわかる施工をする業者も居ますね。それだけ完璧に直すのは難しい業界ではあります。勿論よく見ても塗ってるか分からない職人さんも居てお店選びも難しいと思います。ぶっちゃけディーラーも例外ではありません。あまりいい噂も聞かないお店もあります。自分はディーラーと付き合いもないので言ってしまいますがね笑
交換する必要が無い物も新品を進めて来たり知らない人は損をする事もありますので知識はつけておいた方が無難だと思います。大企業になれば店舗で売り上げノルマもあるはずなんで仕方ない話ですが某大手カーショップの様に黒い事をして業績を上げている様にノルマなど有るとそんな事にもなりかねませんね。ですから医者と一緒でかかりつけの様信頼出来る店舗を見つけておくといいと思います。
話が脱線しましたが今回の箇所は黒ベースにパールを入れた様な感じでしたのでそこまで難しくはありませんでした。調色をし塗ったら乾燥機でじっくり乾燥して軽く磨けば大体の車は終わりになるんですがランボルギーニはここからクリアーを鏡面に仕上げていかなければなりません。塗装ガンで吹いたクリアーなどは良く見るとどんな物も凹凸しているのです。これを塗装肌と言いますが国産などはこの肌が無いと部分だけおかしくなる為隣接パネルと合わせて塗り込むわけですがマクラーレンやランボルギーニ、フェラーリなどは新車時にこの凹凸を限りなく平にして磨く職人が居るほど手間の掛かる車なんです!新車時は全面肌を落とす為2000番程度のペーパーを当てて終わったら3000番5000番とペーパーの目を細かくしていき磨く工程も有るのがまた特殊です。全面の磨きを丁寧にやれば1日一台程度出来ればいいほど磨きの工程も技術と手間の掛かる工程です。修行時代せっかく塗って次の日磨き工程で磨きすぎてベースの層まで行ってしまい塗り直した経験は何度もして居ます。時間と経費もかかり磨き工程も神経の使う工程です。濃色系だと研磨力の高いシングルでペーパーの目を落とすのですがこの時必ずオーロラと呼ばれる磨き傷の様な物も必ず出る為鏡面にする際かけたペーパーの目をシングルで消して艶を出しその後にギアアクションかダブルをかけオーロラを消す工程もしなければ太陽が当たった時に一目瞭然でわかってしまう為また面倒何です。明るい色ならそこまでは目立たないのですが濃色系だと必ずやる工程になります。まだ面積の少ない箇所の施工で助かりましたが、違う日にやったマクラーレンは10センチくらいの傷で色も合わなく苦労した覚えがあります。毎日体のコンディションで若干変化が有り目も凝らして見るので結構疲れます。自分で好きで選んだ仕事ですから苦では有りませんけど。高級スポーツカーなどはエンジンも一機づつ手組みな訳で部品の重量を合わせたりボディーにも拘り手間暇がかかっているので値段が高いのは頷けますね。塗装はそう簡単には乾きませんけどクリアーに特殊な材料を混ぜるとすぐに乾燥してしまうから1日1、2台施工も実現できます。過去最高は4台施工しましたが飯を食う時間も、休憩する時間も無いほどでした。大体この流れの作業で2万円程度でした。他にも車も有ったので時間も2、3時間程度の仕事でした。取る業者なら少しの傷でも10万円は行くでしょうね!それでも高いとは思いませんが自分は特別差別化はしない様にして居ます。基本は同じですから^_^
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株式会社OWL
代表 石井聡
水戸市平須町2-162